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国立追悼施設建設予算計上要求の見送りと、前原代表訪中の成果
2005年 12月 14日
靖国神社に代わる無宗教の戦争犠牲者追悼施設の建設を推進する超党派の議員連盟、『国立追悼施設を考える会』が、来年度予算案での調査費計上要求を正式に見送る形にしたという喜ばしいニュース。
<戦没者施設>追悼議連、調査費計上要求見送りを決定 このニュースで一番ウケるのが太字部分。130人いたのに、30人弱しか出席してないってどういう事だろ?これじゃ、国立の無宗教追悼施設の建設には、最初から信念がなかったと思われてもしょうがないぞ。ってか、なかったんだろうがね。 ま、10月27日に韓国の潘基文外交通商相が来日し、日本政府に追悼施設関連の予算計上を要求した事があったけど、独立国家として、いくら隣国とは言えど、主権を無視するかのような内政干渉をされて、少しは日本の政治家としての反発心もあったのだろう。そもそも日本での日本人による日本人の為の追悼施設なんだから、他国の要求で予算を計上するなんて事は主権の侵害を許すことになるし、受け入れるような事があってはならない。 最後まで残っていた出席者の殆どが公明党っていうのは、やはり創価学会が背後にいる以上、宗教上の理由という動かし難い理念があったってことかな。 しかし公明党だけで、この話を進めるにはちと分が悪すぎる。だいたい存在自体が政教分離違反に抵触しているかどうかがグレーになっているのに、単独で『無宗教』という形を押し出した追悼施設建設に拘れば、それが飛び火して自分の首を絞めることになりかねない。 調査費計上見送りが決まって一番歯軋りしているのは、中国でも韓国でもなく、創価学会と公明党なんだろうなぁ。 さて、昨日のエントリーでは、訪中した前原代表が中国政府に屈辱的なドタキャンをくらっちゃって、『これじゃ訪中した意味ないじゃん』と記事に書いた。 しかし冷静に考えてみると、このニュースで中国が日本に対して反発している理由が、靖国参拝だけが全てではなく、ただの外交カードの一枚だったという事が裏付けられたし、小泉首相の靖国参拝だけが日中関係に悪影響をもたらしていると考える国内の勢力に対し、『オイオイ、それは考えが浅いだろ』と、このニュースを引き合いに出すことが出来る。 そういう意味では、今後の対中外交の方針に一つの転換を与えるキッカケになっただろうから、前原代表の訪中には大きな意味があったように思える。 さらに、昨日のエントリーでは触れなかったが、この前原代表の釣りは、中国政府からさらに大きな発言を引き出している。 <中国>前原民主代表の「軍事力脅威」発言に反論「中国は歴史上、他国を侵略したり、他国の領土で殺人・放火をしたことはない」なんてシレっと語る中国。もう呆れて開いた口が塞がらないってのはこのことだろうな。しかし、こういう発言が出ることで、国際社会に中国政府がいかに横暴で身勝手な言い分を近隣諸国に押し付けているという事が知れ渡り、最後は自分の首を絞め、孤立していくのであれば、相対的に日本がよく見えてくるだろうから、歓迎すべき発言なのかも。しかし、こんな大嘘を平気でつく国に、多少の配慮はあってもいいけど、譲歩する必要性ってあるのか? このニュースについては『アジアの真実』さんが『中国は歴史上一度も他国を侵略したことはない ~嘲笑に値するその発言~』という記事でぶった斬ってるので参考にしてください。 こういった中国政府の対日外交の実態を引き出す思惑が最初からあっての『中国脅威論発言』だったとしたら、素直にスゴイと前原代表を評価したい。 とはいっても、小泉首相がとってきた中国に対する姿勢となんら変わらないんだけどね。 最後に、国内で前原発言に明確に反発した政党はやっぱここだった。 前原代表は「売国外交」/共産・志位委員長が批判さすが、中国共産党日本支部。呆れを通り越して、ツッコむ気にもなれない。
by bar-_-seven
| 2005-12-14 23:32
| 中国・朝鮮半島関連
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