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日本国憲法改憲草案
2005年 10月 28日
自衛軍保持を明記 自民党が初の改憲草案 昭和21年11月3日に公布され、翌年5月3日に施行された現在の日本国憲法。国内でも護憲派、改憲派で議論が交わされていますが、半世紀も経てば世界の情勢も変わります。特に敗戦後米国による占領状態で公布されたこの憲法は、日本人が日本の為につくった憲法とは到底言えません。その憲法を施行から58年経過した現在まで一度も改正されなかった事を考えれば、いまだ日本は第二次世界大戦での敗戦国としての立場を払拭できず、完全に独立した国家として立ち上がれていない証拠ではないでしょうか。 憲法改正問題といえばいつでも9条が焦点になりますが、今回の草案では9条1項(戦争放棄)はそのままに、9条2項を廃止して「自衛軍を保持」するとあります。これでやっと自衛隊というあやふやな存在が軍隊として明記され、国家を存続させる為に必要な国防という、今の平和ボケした日本に必要な概念を改めて植えつけることが出来るような気がします。これは独立した国家にはあって当たり前の概念なのですが、アメリカという国家の抑止力の傘に入り、運良く平和を維持できていた日本にとって、あまり自覚されなていなかった概念です。戦後僅か20年あまりで経済を発展させ、世界でも影響力の強い大国になったのにも関わらず、国の防衛は外国にまかせっきりで自らは戦力を持たずに平和を維持出来るなんてあまりにも都合が良すぎる考えです。何度も繰り返しますが自衛の為に軍隊を持つ事は世界中の常識といえるものです。 また、草案では新設された「国民の責務」に関する条項も目を引きます。「帰属する国や社会を愛情と責任感と気概をもって自ら支え守る責務」。この公益重視の内容は、個人主義といわれ、公共心が薄らいでしまった現在の日本において大変重要なものと言えるのではないでしょうか。公よりも私が重要視されてきた風潮は、学校教育の現場や公共の場でのマナー、またはモラルにおいても、昔では信じられない出来事や事件を生み出してきたように思います。人間なら私欲は誰にでもある事ですが、国民全てが私的な欲望の赴くまま行動すれば、社会は成り立ちませんし、国家という枠組みは存続できなくなってしまいます。国あってこその国民です。我々は国という枠組みがあるからこそ平和に暮らしていけるという事を、今一度自覚すべきだと思います。それに日本は世界の中でも独特の文化や伝統を持った歴史の古い国です。私もそういった自分の国に関する事に興味を持ったのは最近のことなのですが、知れば知るほどその独自性に目を見張り、自然と愛着が沸いてきます。 しかし、左巻きの連中は自分達が所属する国に対して愛着を持つ事すら否定します。『ナショナリズム』『愛国心』これらは彼らが忌み嫌う言葉ですが、そんなに国家という単位が嫌なのであれば、どこかの島でも買い取って移住すれば良いのです。そして、『この島は国という概念はありません。誰でも自由に出入りしてもOKです』などと解放する『地球市民島』でもつくればいいのです。そういう気概も無いクセに、国家に守られている立場でいながら『ナショナリズムや愛国心を持つな』とは良く言えたものですよ、ホントに。 外国の歴史の短い国の人でも、自分の国の事はよく知っており、愛着をもっています。昔、外国の人(ニュージーランド)の人と付きあった事があったのですが、やはり自分の国のことをよく知っていましたし、誇りを持っていました。それに比べて私なんて、日本の事を聞かれても半分も答えられず恥ずかしい思いをしました。自分の国の事をよく理解できてこそ、他の国の文化や歴史にも敬意を払えるのではないでしょうか。 話はそれましたが、改憲草案は9条ばかりがクローズアップされていますから、他の改正案などが見えてきません。領土の規定や国家としての自己表現など、条約や法にあっても憲法になかった部分が新設されているのかどうか気になるところです。この『新憲法草案』は11月22日に開かれる立党50年記念大会で発表される予定。我々日本人が自らの手で作った改憲案ですから要注目ですね。
by bar-_-seven
| 2005-10-28 21:59
| ニュース
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