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「歴史を反省する」を考える
2005年 04月 06日
人の考え方――歴史の認識は人それぞれ違って当たり前だと思います。それは国家にも当てはめられます。押し付けはよくありません。中国と韓国のやり方がそうですが。
時代や地域によって価値観や倫理観は変わります。私はあの当時、日本が戦争したのも日本という国の為、未来の為を思っての事だったのだろうと思っています。亡国の道をあえて選ぶ自殺願望国家などないはずですしね。強くならなければ強国に喰われてしまう弱肉強食の時代であり、全ての国にその国家が考える大儀や正当性があったのです。 そんな時代に生まれた人々が、己の国の大儀や正当性を信じて戦争中に行った行為を、あとから色々言うのは卑怯な事だと思うのです。 反省と言うのは、あくまでも過去を経験として受け入れ、未来に活かす事というのが本来の意味であると思うのです。 中国や韓国のいう『歴史を反省』は、過去の行為だけに焦点を当てて非難し、糾弾していれば、現在の国家間の関係で自国が優位に立てるというだけのものです。生真面目で、多少の言い掛かりをも黙って受け入れるのが美徳とされる文化を持つ日本人は、日本人が思うところの『大人の対応』で多少事実が歪曲捏造されていても、受け入れて謝罪してきました。そうした低姿勢な態度でいればいつかは許してもらえると思って。 しかし、中国の文化や考え方は、陸続きである大陸を舞台に、他民族からの侵略や征服を繰り返してきたという征服者の論理に基づくものです。これは長い時間をかけて育まれてきたものであり、決して容易に変わるものではありません。 現在の征服者が絶対であり、現在の征服者が白といえば白、黒といえば黒で従わなければなりません。たとえ一見正しいと思われる過去でも黒とされれば黒なのです。勿論逆もありで、いままでが黒だったのに征服者が白と言い出せば簡単に白になります。いずれにしても現体制が絶対だという考え方――それがこの国の文化、民族性です。 この考え方は今現在の征服者である中国共産党にもしっかり受け継がれており、反体制分子を虐殺し弾圧する国家体制はニュースでもよく耳にしていると思います。5日付けのこのニュースでも垣間見えますね。 現在の中国共産党体制は、あきらかに日本を黒としています。では、なぜ日本を黒としているのか。これは過去の戦争において旧日本軍に辛酸を舐めさせられた経験がトラウマとして残っているのも一要因としてあるかも知れませんが、一番の原因は『中国共産党体制にとって、都合がいいから』に他なりません。 もともと他民族国家で様々な思想や文化がある地域を、中国共産党の独裁体制で維持していく為に一番簡単な『共通の外敵を作って団結する』方法を取ったのです。 そこに過去の罪の意識や被害者の意識などありません。ただ中国共産党にとって都合良く、日本の弱みだと思われる『歴史問題』を外交カードとして、中国国民の意識をまとめる為だけに使っているだけです。ここまで言い切れるのは、中国自身が人間としての善悪の倫理観で過去の出来事を糾弾しているのならチベットへの侵略や民族浄化など出来るわけがないからです。 ですから日本がいくら過去についての謝罪や賠償をしても、この中国共産党の方針が変わらない限り、日中間でのいわゆる歴史認識における諸問題はなくなりません。 勿論、この方針の本質を見抜けず受け入れてしまった日本の外交にも責任があると思いますし、いいように利用されている日本国内の一部勢力にも反省してもらいたい。国益という面では何にも役に立っておらず、マイナス要素しかもたらしていないのですから。 挙句の果てには脳内がファンタジー一色になり国家という枠組みさえ否定する輩も登場する始末。現在の世界情勢を全く無視して思考停止し、現実的でない理想論だけを唱える状態は、もう病気としか思えません。 現在の日本と中国を冷静に見比べて見ましょう。かたや軍事力を年追うごとに増強させ、自由な言論が許されず、他国への領土を侵害し資源まで盗もうとする。他国の教科書に文句をつけ圧力をかける―――今の日本と比較して、どちらが過去を反省していないと思いますか?
by bar-_-seven
| 2005-04-06 15:08
| 中国・朝鮮半島関連
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